サンヨネ勝手に宣伝局

サンヨネ勝手に宣伝局 コラム

コラム#01 2013年9月9日 文・写真 大宮冬洋

平均年齢19歳!鮮度抜群の「サンヨネ新人祭」

2013年度の新入社員14人が蒲郡店に集まって……。

「風船はどこ?」
「レジの準備を始めて!」
 ここはサンヨネ蒲郡店の正面入口内。青いはっぴを着た若者たちがなにやら準備を始めています。日曜日なので開店は9時30分。あと15分しかありません。
リーダーらしい男の子が一生懸命に役割分担を指示し、他の人たちも緊張した表情で体を動かしていますが、みんな慣れていない様子は明らかです。
それもそのはず。7月14日の今日はサンヨネの新入社員による「新人祭」なのです。今年春に入社した新入社員は、大卒4名・高卒10名の14人(つまり、平均年齢は約19歳!)で、男性4名・女性10名という内訳。3年前の新入社員たちが「自分たちで何かやりたい」と立ち上げたイベントで、サンヨネの伝統になりつつあります。
 今年の内容は、スーパーボールすくいや輪投げ、文字並べ(店内スタンプラリー)などの子ども向けゲーム、ところてんなどの試食、そして、かき氷やビール、唐揚げなどの販売。盛りだくさんです。
リーダー役の吉川くんによれば、5月下旬から企画を始め、仕入れなどでは先輩社員の力を借りながら、みんなで準備を重ねてきたそうです。ちなみにリーダー役は「手を挙げて」志願したとのこと。社員の自主性を重んじるサンヨネらしいですね。

やるしかない! 若き「商売人」たちの長い一日

「ほら、あと5分で開店するよ!」
 打ち合わせをしていると、しびれを切らした先輩社員が店内フロアから注意しに来ました。ガラスの扉向こうには、すでにお客さんの行列ができています。新人たちは大いに慌て始め、やや見切り発車で配置につき、お客さんを迎える顔つきになりました。もう、やるしかありません。
 開店と同時にお客さんが店内にどんどん流れ込み、新人たちは声出しを始めました。
「サンヨネ新人祭です! かき氷、輪投げ、から揚げ販売……!」
 小さな子ども連れのお客さんには風船をプレゼントして新人祭をアピール。うーん、ちょっと動きがぎこちないですね。
お客さんたちの反応も最初はいまいちでした。それぞれ家庭の買い出しに懸命なので、「遊び」である新人祭に注意が向かないのは仕方ないかもしれません。
ただし、買い物をした帰りがけに新人祭に立ち寄ってくれるお客さんが多く、10時を過ぎた頃になるとゲームも物販も盛況に。新人たちの顔がグッとひきしまり、声にも張りが出てきます。お客さんがたくさん来て忙しいほうが元気になるんですね。みんな商売人なんだなあ。

サンヨネは買い物を「する」のではなく「楽しむ」ところ

 新人たちの表情に余裕が出てきたので、何人かに話しかけてみましょう。サンヨネに入った理由や入社4ヶ月目の感想を聞かせてほしいです。
まずはリーダーの吉川くんから。出身はなんと横浜市青葉区。サンヨネ志望理由を明るく語ってくれました。
「東京で就職活動していて、企業合同説明会でサンヨネと出会いました。実際にお店に来て、活気と品揃えに感動しましたね。サンヨネはスーパーというより小さなショッピングモールです!」
 確かに、サンヨネは単に買い物をする店ではなく、家族でやってきて滞在を楽しむところですよね。三河地方では常識です。でも、関東地方ではまったく無名の会社。22歳ではるか遠いサンヨネの素晴らしさを見抜くとは、すごい……。
 さらに商売人っぽい凄みを見せるのは名古屋出身の浪崎くん。大手の小売業の内定を得ながらも、サンヨネ入社を決めたという強者です。
「店舗に来てみれば他のチェーンとの違いはすぐにわかりますよ。サンヨネは買い物が楽しいですから」
 サンヨネでは、新入社員は半年間様々な部門を経験して研修を積み、10月に本配属が決まります。もちろん、本人の希望も十分に考慮されるので、新人たちは「どの店のどんな部門で働き、成長していきたいか」を半年かけて探していくのです。
 仕事にどん欲な浪崎くんは「鮮魚もいいけれどドライ(一般食品部門の一部)も深い」と嬉しそうに悩んでいます。
「鮮魚部は雰囲気が明るくてカッコいい。男って感じがします。こないだマグロの解体ショーをやったんですよ。来てくれましたか? 僕が尊敬している先輩は松井さん。包丁さばきがすごい。僕はまだまだ魚の身を削ってしまうけれど、松井さんの切る魚はすごくキレイです。僕は左利きなので、松井さんはいろいろ考えながら包丁遣いを教えてくれます。鮮魚部、すごく惹かれます。でも、ドライも面白い。鮮度勝負の鮮魚部とはちょうど正反対で、商品の数がすごく多くて日持ちもしますが在庫を持ちすぎてもいけない。商売の奥深さを感じます」

かき氷とスーパーボールすくい。職人肌の男たち。

 明るいリーダータイプの吉川くんや浪崎くんとは違い、春日谷くんと佐藤くんは寡黙な職人タイプ。そう感じたのは、春日谷くんはかき氷、佐藤くんはスーパーボールすくいに専念し、じわじわとお客さんを増やしていたからです。
 サンヨネ発祥の地である豊橋出身の春日谷くんは、「おいしい、新鮮、安全な食品を、よりお安く販売します」「お客様・社員・お取引先の皆様に心から喜ばれる事業を目指します」というサンヨネのモットーが心に響いたと入社理由を控えめな笑顔で語ってくれました。
「モットーをちゃんと実行しているところが本当にすごいと思います」
 同じく豊橋出身の佐藤くんは、スーパーボールすくい係がはまり役。若いながらも「出店のおじさん」な風格を漂わせているのです。
「本当は金魚すくいをやりたかったんですけど、『子どもじゃ金魚は育てられないよ』という大人の意見を聞いて、スーパーボールに変更しました」
 先輩社員を「大人」と表現するあたりが初々しいですね。佐藤くん、もはや君も立派な社会人だぞ!
「サンヨネは小さな頃から親と一緒に買い物に行っていました。接客が好きなので、入社しました」
 訥々と語りながらも、人間好き食べ物好きがにじみ出るような佐藤くん。まさにサンヨネ的な人物です。

「どうして仕事をそんなに楽しんでやれとるの?」

 三浦和雄・代表取締役営業本部長によれば、「サンヨネは採用がすべて」。その心は、「教育によって人を変えようというのは傲慢。教育では人はなかなか変わらない」。
サンヨネに入社することで本人も会社も幸せになるような人物をいかに見分けて採用するかに「すべて」がかかっているのです。慎重に採用面接や懇談会を実施し、お互いに十二分に納得した上で入社を決めています。
 その成果は、小売り現場の多数派である女性社員に特に現れているような気がしました。新入社員10人の女の子たちはいずれも素直で明朗な雰囲気。家庭で愛されて育ってきた事実がにじみ出るような、古い言葉でいえば「気立てがいい」女性たちなのです。
 何人かに入社動機や現状を聞いたところ、男性陣以上に店の「人間関係の良さ」を重視していることがわかりました。」
「体験入社をしてサンヨネに決めました。明るくて、人がいい。仕事が楽しいです!」(豊橋出身の生田さん)
「パートナー(従業員)の人たちはみんな優しくて温かいです。いろんな方が私たち新人を気遣ってくれます。家族には、『どうして仕事をそんなに楽しんでやれとるの?』と不思議がられています」(豊川出身の太田さん)
 蒲郡出身の星野さんは「近所のアピタに通っていたのでサンヨネは就職活動するまで知らなかった」と率直に明かしつつ、「本店の会議室でパートナーさんたちと合わせてもらい、仕事で大変なことも含めて聞かせてもらいました。仲の良さが印象的で、私に向いているかもーと思いました」とのこと。
 高校時代は積極性に欠けていたと自覚している星野さんは、サンヨネで鍛えられて声出しができるようになったそうです。仕事を通じて成長を実感できるのは大きな喜びですよね。
 唐揚げを売っていた柴田さん(豊橋出身)は、サンヨネでは従業員同士だけではなくお客さんとの関係も良好だと教えてくれました。
「すぐに顔を覚えてくれるお客さんがいて、後ろからちょっとおどかしてきたり(笑)。『体に気を付けてがんばりなさい』とか言ってくれます。しゃべりやすいです」
仕事に熱中しているのは新城市から2時間以上かけて通勤している井出さん。惣菜部での作業を振り返ってくれました。
「サンヨネでは時間がすぐに過ぎます。私は仕事がまだ遅いので、時間が全然足りません。もっとやっていたいのに……」

「ホワイト企業」サンヨネで新人たちはすくすく伸びていく

 左も右もわからず、何をするにも時間がかかり、失敗も多い――。組織において最も弱い立場にいるのが新入社員です。
現在、このような新入社員にいきなり重い責任を負わせ(入社半年で店長になることを半ば強制するような企業もあります)、その大半を数年で退職に追い込み、生き残った一握りの従順かつタフな人たちも無限の社内競争にさらし続ける企業群が注目されています。いわゆる「ブラック企業」です。
ブラック企業は、現場に多くの労働力を必要とする小売や外食業界に多いのです。これらの業界の離職率の高さや平均年齢の低さがそれを物語っています。企業にしてみれば、賃金も安くて体力もあって理解力も高い20代30代を次々に雇っては使い捨てていくことは理想的かもしれません。しかし、使い捨てられた人たちと社会はどうなっていくのでしょうか。
 三浦本部長によれば、サンヨネの社員平均年齢はなんと50歳。小売業界では考えられない高さです。それだけ働き続けやすく、辞めたくない会社なのでしょう。半年間もある研修期間を与えられ、伸び伸びと新人祭に取り組んでいる新入社員たちの明るい表情が、サンヨネが希少な「ホワイト企業」であることを証明しています。
最初はちょっと心配でしたが、結果は大盛況に終わった新人祭。先輩社員たちがときどき様子を見に来て、さりげなくフォローしているのが印象的でした。サンヨネの温かい社風の下、気立てのいい新人たちがすくすく伸びています。


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手作り感満載のポスターがサンヨネ蒲郡店の正面入口に貼り出された。



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事前の打ち合わせ風景。はっぴのバックプリントはサンヨネの屋号?



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かき氷機の使い方に不安があります。でも、もうすぐ開店時間だ。



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うわー、お客さんがいっぱい並んでる。見ないようにしよう……。



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コラッ! あんたたち、いい加減にしなさい。開店時間を遅らせるわけにはいかんのよ。



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見かねてこっそり手助けする坂倉店長。ご苦労様です。



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開店したものの、ほとんどのお客さんは素通り……。



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風船をどうぞ! ぜひ、もらってください!



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リーダーの吉川くん。ちょっと焦っています。



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スーパーボールすくいは一貫して大人気。佐藤くんがハマり役です。



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輪投げにもお客さんが来てくれました。張り切る酒井さんと柴田さん。



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「かき氷も売れ始めたよ~」(春日谷くん)。「よかったっすねー」(佐藤くん)



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「文字並べで遊びながら蒲郡店を回ってね!」(生田さんと斉藤さん)



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孫の運動会、ではなくて新人祭を撮影する大江副店長。



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3個150円の唐揚げも販売好調。浪崎さんと柴田さん、がんばって売り切ってね!


次回イベントのお知らせ

6月のイベント開催のお知らせ
「サンヨネ勝手に宣伝局UST公開生配信
 +昼飲みスナック大宮」

日時 : 6/22(日)15:00~

場所 : 喫茶スロース 2F

参加費:1,500円 (1ビール付き)

申し込み方法 :
電話050-3598-3603
or
twitter@slothcoffeeのDM
or
こちらのフォーム
にて承ります。

USTREAMでも生中継する予定です!!

自家焙煎コーヒー 喫茶スロース

自家焙煎珈琲 喫茶スロース
〒443-0056
愛知県蒲郡市神明町9-14
市川ビル1F
地図はこちら☆
電話  080-3621-4497
営業時間 平日   15~22時
      土日祝 14~22時
定休日   月曜&火曜
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@slothcoffee

勝手にnews

食にまつわる月刊誌「dancyu 」2013年 10月号にサンヨネ蒲郡店の記事が3ページにわたって掲載されました!
記事は局長代理の大宮冬洋が書いております!!

是非ご覧下さい!

大宮冬洋 近著